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はじめに
今回から4週にわたって「東京農業大学」を特集します。
東京農業大学には、世田谷、厚木、そして北海道オホーツクという3つのキャンパスがあります。
普通なら「農大といえば世田谷!」ということで世田谷キャンパスから紹介するところですが……。
このブログは大学訪問のブログです。
せっかくなので、いきなり一番遠いところから行きましょう(笑)。
第1回は、北海道網走市にある「北海道オホーツクキャンパス」です。
「東京農業大学なのに北海道?」
と思った方もいるかもしれません。
しかし、このキャンパスには北方圏農学、海洋水産、食品・香粧、そして自然資源経営という、北海道オホーツクという土地だからこそ学べる分野が集まっています。
しかも、在籍する学生の約9割は北海道外の出身者。
全国から学生が網走へ集まり、4年間を過ごしているという、かなり特徴のあるキャンパスです。
採用担当者としても、ちょっと気になりませんか?
「さすがに採用活動で網走までは……」
と思ってしまう距離ではありますが(笑)、今回はそんな北海道オホーツクキャンパスについて、採用担当者目線で紹介していきます。
①東京農業大学・北海道オホーツクキャンパスについて
北海道オホーツクキャンパスが開設されたのは1989年。
この地に「生物産業学部」が誕生しました。
生物産業学部は現在、
・北方圏農学科
・海洋水産学科
・食香粧化学科
・自然資源経営学科
の4学科で構成されています。
面白いのは、この4学科の組み合わせです。
農業を学ぶ。
水産業を学ぶ。
食品や香り、化粧品について学ぶ。
さらに、それらを「どう産業として成り立たせるのか」という経営や流通まで学ぶ。
つまり、「生産」だけを見るのではなく、生物資源の生産から加工、商品開発、流通、経営までを幅広く捉えているのが生物産業学部です。
東京農業大学自身も、北海道オホーツクで行う教育・研究について「文理融合」を大きな特徴として掲げています。
そのため、採用ターゲットも必ずしも研究職や技術職だけではありません。
農業、水産、食品、化粧品、環境などの技術系職種はもちろん、営業、商品企画、流通、地域ビジネスなどを考えている企業にとっても面白い学生がいるキャンパスだと思います。
そして何より特徴的なのが、その学習環境。
北海道オホーツク地域そのものが巨大なフィールドです。
畑があり、畜産があり、オホーツク海があり、知床をはじめとする豊かな自然があります。
教室の中だけで農業や水産業について勉強するのではなく、実際の地域産業や自然環境の中で学ぶ。
まさに東京農業大学が掲げる「実学主義」を体現するようなキャンパスです。
②北海道オホーツクキャンパス情報
所在地は、
〒099-2493
北海道網走市八坂196
です。
そして東京から大学訪問する採用担当者にとって、一番気になるのがアクセスでしょう。
最寄りの空港は「女満別空港」です。
女満別空港から北海道オホーツクキャンパスまでは、車で約20分。
大学公式サイトでは、タクシー料金の目安を約5,000円と案内しています。
公共交通機関を利用する場合は、
女満別空港
↓
網走バスターミナル:約40分
↓
東京農業大学:約25分
というルートになります。
JRを利用する場合の最寄り駅は「網走駅」。
網走駅から網走バスターミナルへ移動し、そこから東京農業大学行きのバスを利用します。
東京の企業から大学訪問するなら、現実的には羽田空港から女満別空港へ飛び、そこからキャンパスへ向かう形になるでしょう。
世田谷の大学へちょっと行ってきます、という感覚ではありません(笑)。
もはや軽い出張です。
ただ、その分、実際に訪問した企業は学生や大学側の印象にも残りやすいのではないでしょうか。
わざわざ東京から網走まで来てくれた。
これはオンラインで30分話すのとは、やはり少し意味が違うように思います。
採用担当者として大学との関係を作っていくのであれば、こういう「遠い大学」こそ一度直接訪問してみる価値があるのかもしれません。
③キャリアセンター情報
北海道オホーツクキャンパスには「キャリアセンター事務課」があります。
求人や就職に関する問い合わせはこちらです。
東京農業大学
北海道オホーツクキャンパス
キャリアセンター事務課
〒099-2493
北海道網走市八坂196
TEL:0152-48-3816
E-mail:career-h@nodai.ac.jp
東京農業大学では、学生向けの就職支援システムとして「農大キャリアナビ」が用意されています。
また、企業からの求人については「求人受付NAVI」からのWeb登録にも対応しています。
Webから求人登録できない企業については、大学指定の求人票や企業独自の求人票も受け付けています。
大学訪問をする前に、まず求人情報を大学へ届け、そのうえでキャリアセンターへ連絡してみるという流れも良いでしょう。
なお、北海道オホーツクキャンパスのキャリアセンターへの訪問・相談については、大学公式サイトで「直接電話で問い合わせ」と案内されています。
訪問する場合には、事前に電話で確認してから向かうことをおすすめします。
【東京農業大学 キャリア・就職支援】
【東京農業大学 求人に関するお願い・インターンシップ】
④理系採用なら北海道オホーツクキャンパスのどこを見る?
理系採用という視点で見ると、北海道オホーツクキャンパスはかなり面白いキャンパスです。
まずは「どんな人材を採用したいのか?」から考えてみましょう。
農業・畜産・環境系なら北方圏農学科
北方圏農学科では、北海道というフィールドを活用しながら、農学、林学、畜産学、自然生態学などを学びます。
農業関連企業、種苗、飼料、畜産、食品、環境関連企業などとの相性が考えられます。
水産・海洋系なら海洋水産学科
これはもうオホーツクならではでしょう。
水産資源、海洋生物、水産増養殖などに関心がある企業ならチェックしておきたい学科です。
水産会社だけではなく、食品、養殖、飼料、環境調査など、採用先として考えられる業界は幅広そうです。
食品・香料・化粧品なら食香粧化学科
「食香粧」という学科名自体がかなり特徴的です。
食品だけではなく、香りや化粧品まで対象としているため、食品メーカー、香料メーカー、化粧品メーカー、化学系企業などにとって興味深い学科です。
研究開発職や品質管理職などを採用している企業なら、研究室まで調べてみると面白いと思います。
自然資源経営学科は文系採用でも注目
そして、このキャンパスを「理系だけの大学」と考えない方がいい理由が自然資源経営学科です。
地域資源や生物産業について、経営学・経済学など社会科学の視点から学びます。
地域産業、流通、観光、商品企画、営業、経営などに興味を持つ学生もいます。
つまり北海道オホーツクキャンパスは、
「農業・水産・食品を研究している理系学生を採用する場所」
だけではありません。
生産から加工、流通、経営までを見る「生物産業」という考え方そのものが、このキャンパスの特徴です。
研究室や教員を探すには?
専門性の高い採用をする場合には、学科名だけではなく研究室まで見てみましょう。
東京農業大学公式サイトの、
「学部・大学院」
↓
「生物産業学部」
↓
「各学科」
と進むと、それぞれの学科の研究室や教員情報を確認できます。
教員の研究内容については「教員紹介・検索」「教員・研究情報」からさらに詳しく調べることができます。
研究室や教員は年度によって体制が変わる可能性があります。
そのため、この記事に担当者名を固定して掲載するよりも、採用活動を行う年度に大学公式サイトから最新情報を確認することをおすすめします。
⑤北海道オホーツクキャンパスの豆知識
さて、最後はオホーツクキャンパスらしい話を。
そもそも、なぜ「東京農業大学」が北海道の網走にあるのでしょうか?
ここには、東京農業大学の創設者「榎本武揚」が関係しています。
榎本武揚といえば、幕末・明治の歴史が好きな方ならピンと来る名前ではないでしょうか。
戊辰戦争の最後、旧幕府軍を率いて北海道へ渡り、箱館を拠点に戦った人物です。
その後は明治政府で活躍し、北海道の資源調査や開発にも関わりました。
そして1891年、榎本武揚が創設した「徳川育英会育英黌農業科」が、現在の東京農業大学のルーツです。
その東京農業大学が1989年、北海道・網走に生物産業学部を開設しました。
大学公式サイトでも、北海道オホーツクキャンパスの開設は、北海道の豊富な資源を重視していた榎本武揚の志を受け継ぐものとして紹介されています。
東京農業大学が北海道にキャンパスを作った。
一見すると不思議ですが、大学の歴史を知ると、
「なるほど、むしろ北海道だったのか」
と思えてきます。
そしてもうひとつ面白いのが、学生の出身地です。
生物産業学部には約1,500名の学生が在籍していますが、大学によると約9割が北海道外の出身者。
つまり全国各地から学生が網走へやって来ています。
親元を離れ、北海道で生活し、大自然の中で4年間学ぶ。
採用担当者として学生を見るとき、学んでいる専門分野だけではなく、こうした環境を自分で選んだという経験も、その学生を知るひとつの材料になるかもしれません。
まとめ
4週連続「東京農業大学特集」。
第1回は、いきなり北海道網走市まで飛んでみました(笑)。
北海道オホーツクキャンパスには、生物産業学部の
・北方圏農学科
・海洋水産学科
・食香粧化学科
・自然資源経営学科
があります。
農業、水産、食品、香料、化粧品、環境、流通、経営。
「農大」という名前から想像する以上に、企業との接点は幅広いキャンパスです。
そして採用担当者として個人的に面白いと思うのは、その立地。
東京から網走。
確かに遠いです。
でも、全国から学生が集まっている大学だからこそ、東京をはじめ全国の企業が採用活動で訪問する意味もあるのではないでしょうか。
オンラインで簡単につながれる時代だからこそ、
「実際に会いに行く」。
大学訪問という採用活動の面白さが、一番分かりやすく表れるキャンパスなのかもしれません。
次回は一気に東京へ戻ります。
第2回は「東京農業大学 世田谷キャンパス」。
農大といえば、やっぱりここでしょう。
収穫祭、大根踊り、そして世田谷キャンパスにはどんな学生がいるのか。
採用担当者目線で紹介していきます。

