採用の裏側

短期間での転職・退職は不利なのか?-すぐ辞める若者や新人-

短期間での転職・退職は不利なのか?

短期離職は不利なのか?

「前職を短期間で退職してしまったのですが、転職では不利でしょうか?」
転職活動においてよくある質問です。

短期間で転職を繰り返している人は、転職に不利なのか?

昔に比べて終身雇用という概念も薄くなってきており、一つの会社で定年を迎えることも少なくなっていくだろう日本ですが、社会はまだまだ昭和を生きてきた人々が支配しています。

そのため結論から言えば、短期間での退職は転職において不利です。

少し言い方を変えると「印象が悪すぎます」。

実際に、「短期間での転職を繰り返す方はNG」「前職が短期間での退職をされている方」という求人の裏スペックを見かけることは非常に多いです。

それではなぜなのかを、今回ははっきりとお伝えしましょう。

退職は繰り返す

一言で言えば、「どうせまた辞めるんだろう?」という採用側の本音です。

面接の場は、応募者を過去の事実からどんな人なのか?
今後どのようなパフォーマンスをしてくれるのか?
過去の事実から、応募者の習慣や行動特性を確認しているのです。

貴方が採用担当者で、送られてきた履歴書を見ると短期間で退職を繰り返していた・・・。
そんな時、貴方も恐らく冒頭の言葉を発していることでしょう。

当たり前のことですが、採用する側からすれば長く活躍してくれる人材を採用したいわけです。

理解力やコミュニケーション能力の低さ

短期間で退職した(繰り返す)人からよく聞く退職理由が、「最初に言われていた仕事内容と違った」という言葉です。

冗談ではなくこれは本当に多いのですが、採用側からしたら、「入社前にちゃんと確認したのか?」ということになります。

少なくとも求人票を見たり、面接時に口頭であっても説明はされているはずです。
もしも記載の仕事内容が異なる可能性があるのであれば、その際に言われているはずなのです。

もしかすると、中には本当に上手いことを言って入社させているケースもあるかもしれませんが、これまで出会った応募者の数から考えた時、そんなケースは本当に稀です。

そしてもっと酷いのが、「当初の条件(勤務地や賃金、雇用形態)と違う」というやつです。
これはもし事実であれば違反ですし、そもそも本人としても重要な部分をしっかり確認していいのではないか?ということになります。

「総合職で転勤があって・・・」離職理由について、そんなセリフを口にする人もいますが、もはや全く話になりません。

仕事や求人票の見方についてもう一度しっかりと勉強してください。

賃金のことや雇用形態について理解していますか?ご自身のことですよ。
本当にため息が出る瞬間が多々あります・・・。

仕事の捉え方が間違っている

他にも時々耳にするのが、

「○○な仕事だと思っていたのが、ほぼ○○はなかった」という内容の退職理由。

こちらは前述の「最初に言われていた仕事内容と違う」に若干似ていますが、面接の中でさらに深堀していくと、更にめんどくさい候補者であることが分かるケースです。

失礼を承知で言えば、「もっと大きな仕事ができると思ってた」的なニュアンスの言葉を発します。
心の中で思わず「お前は天才か!」とツッコミたくなる候補者です。

面接官や面談者は皆大人なので静かに話を聞いてはいますが、実際心の中では「いきなり出来るわけねーだろ」と思ってるはずです。

何事も最初に任せられた地味な仕事をコツコツ積み重ねる中で、次のステージに進むことができるのです。

元幻冬社の見城さんも、「小さいことこそ心を込めろ」と言っています。こう言った応募者は、能力云々以前に自前の(つまらぬ)こだわりを持っていたりします。そして「自前のこだわり」こそが落ち着いて働けない最大の理由なのです。

仕事でも不十分な情報で動き出す

(勝手な)認識不足や情報不足で入社したと言うことは、今後の業務においても不十分な情報で勝手に結論を出す可能性があるわけです。

そんな人に仕事を任せるのは恐ろしい以外の何者でもありません。

仕事選びという人生の大きな分岐点において、認識や確認が甘く、勝手な憶測で動くということは、判断力の低さや意思決定の方法にも疑問を抱きます。

お客さんや社内のメンバーからのクレームの原因を作りそうな臭いが漂ってきます。

やはり短期間での退職はマイナスイメージ

実際にしっかりと話を聞いていくと、本当に理由があっての退職せざる得ないケースや、採用した会社側に非があるケースもあります(まだまだいい加減な採用を行なっている会社もあるのです)。

また、中には将来的なプランを考えて、スキルや経験のために、短期的な転職をしているケースもあるかと思います。

しかしまだまだ日本の会社では職能制度という言葉があるように、長く奉公した人材が高く評価される傾向ですので、出来るだけしっかりと調べて転職はしたいものです。

短期的な退職は、自身にとってマイナスになるだけでなく、自分以外の沢山の人の時間や労力を奪い、多大な迷惑をかける行為につながります。

転職する際は、よく考えて動きましょう。

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