就職について親に相談するか?
数年前に就活用語で「オヤカク」と言う言葉が流行りましたが、以前に比べて学生の就職先の選択に親御さんの意見が影響を与えるケースが非常に増えてきました。
「就職活動と両親」今回はものすごくニッチなテーマについてお話していきます。
「なんでこんな会社に内定取をらせるのか!」
「どうしてこの会社を紹介したのか?」
「うちの子にはなんで企業を紹介してくれないのか!」
キャリアセンターに、親御さんがクレームを言いにわざわざ訪問して来たと言う話を、いくつかのキャリアセンターでも聞いています。中には本人が内定承諾した企業を、辞退させるようにキャリアセンターに駆け込んできた例もあるそうです。
親の話は聞きなさい
このような両親の就活関与について、「ありがたい」という意見がある一方で「迷惑」など様々な意見がありますが、今回は「迷惑」という意見の学生達に対して言わせて頂きたいと思っています。
結論、「自分の人生なんだから!」と言いたい気持ちもわかりますが、ほとんどの学生は学費を出して頂いている身です(自身で稼いでいる学生もいると思いますが)。親の言うことはちゃんと聞きましょう。
バイト先の社会人や大学の先生、キャリアセンターの方、他にも多くの大人達が周りにいると思いますが、みなさん言ってしまえば所詮は他人です。耳障りのいいことを言う人も沢山います。
しかし本当にあなたのことを考えてくれているのは両親です。これは間違い無いでしょう。
もう一度言います、一番あなたのことを想って考えて、一番いいと信じている意見をくれるのが両親です。
これは忘れないでください。
就活にある世代間ギャップを忘れるな!
ここで終わるといい感じで終わるのですが、一点だけ注意事項です。追加でこれは頭の片隅に覚えておいて下さい。
両親からのアドバイスは大切なのですが、両親との世代間ギャップはしっかりと認識してください。
そして両親にもそこだけは理解してもらうようにしましょう。
新卒の就職活動は市場動向によって大きく変化します。例えば親がバブル世代の場合で子供がリーマン世代。
大手から複数内定が出る、解禁日に学生の囲い込み(イベントや会社によっては海外旅行)がある。そんな就活を体験して来た親世代からすると、必死になって取得した内定も、「何その会社?」となるわけです。
そしてこの現象は親子間だけでなく、兄弟間においても起きています。「買い手市場」と「売り手市場」がたった一年の差で逆転するケースもあります。事実2009年卒と2010年卒は大貧民のゲームのように革命が起きたタイミングでした。年が比較的近い兄弟でこの差が出たりすると、これまためんどくさいことになります。
しっかりと背景を認識しているか確認
今回は新卒の就活においてのご両親の存在や、アドバイスをどこまで聞くか?と言うようなテーマでお送りしました。
改めての結論としては、気持ちの面では全面的に聞いていいと思いますが、その背景を理解しているかだけは、しっかりと確認しましょう。そしてもしもズレた認識を持っているようであれば、意思の疎通も行いましょう。
お互いの持っている価値観を共有することがコミュニケーションであり、自身の価値観を相手に理解させることは、今後ビジネスにおいて重要になります。これから社会人になる身として、一番近い人にしっかりと説明を行い、理解してもらい、実りのある就職活にしてください。