就活を迎える学生には 、下手なセミナーを一回聞くよりも一度読んでほしいです。
結構厚みのある本ですが、読んだだけ得る物が多いと思います。
就職活動だけでなく、キャリアを考えるにあたって大切だと思うことが沢山書いてあります。
以下備忘録です。
3つの輪を大きく育てることが重要
①「やりたいこと」主導でのアプローチ
→やりたいことを明確にして、実現するには何をやるべきかを追求。
②「やるべきこと」主導のアプローチ
→やるべきことを夢中にやっていると、やれることが大きなり、やりたいことが見えてくる。
面接には2つの種類がある
一般面接
→人事部が候補者に対して求める評価項目を決め、優先度をウェイトづけしていく
例 コミュニケーション能力、リーダーシップ、行動力、第一印象
コンピテンシー面接 ※2000年代初頭に始まった。
→成果を生み出す行動特性を評価。点数で評価はしないので、聞き出せない項目があっても問題なし。例:スピード、ストレスへの対処法、粘り強さ
コンピテンシー面接
コンピテンシー面接の手順
STEP1:取り組み課題、テーマの設定
STEP2:第一プロセスの特定
STEP3:第一場面(成果を上げた行動の中で、工夫したり苦労した場面)の特定
STEP4:行動事実の列挙、確認
STEP5:第一場面での工夫点や困難を乗り越えた点
コンピテンシー面接の評価方法
レベル1:受動行動(受け身の姿勢でやる行動)
レベル2:通常行動(やるべきことをやった)
レベル3:能動・主体行動(明確な判断や意図に基づく行動)
レベル4:創造・課題解決行動(独自の効果的な工夫を加えた行動。)
レべル5:パラダイム転換行動(まったく新たな、周囲にとって意味のある状況を作りだす)
人間性
自己肯定感
自己肯定感の高い人は身体全体から自信が漲っているように見え、低い人はその逆。
自己肯定感の高低は採用に直結する。
他者軽視感
自分の中で他者をかけがえのない存在と認めることが大切。
自尊型は学生の中で19% →対話の機会を増やすことが大切。
仕事力(社会人基礎力)
企業の選考では仕事で実際に目標を達成できる能力があるか問われる。
目標達成をするためにPDCAを回す。
目標:一定期間もにおいて達成出来たか確認する
目的:「的」永遠に求めるもの(企業であれば企業理念)
(社会人基礎力)ATT
◆前に踏み出す力(アクション)
一歩前に踏む出し、失敗しても粘り強く取り組む力
・主体性:物事に進んで取り組む力
・働きかけ力:他人に働きかけ巻き込む力
・実行力:目的を設定し確実に行動する力
◆考え抜く力(シンキング)
疑問を持ち考えぬく力
・課題発見力:現状を分析し、目的や課題を明らかにする力
・計画力:課題の計画に向けたプロセスを明らかにし準備する力
・創造力:新しい価値を作り出す力
◆チームで働く力(チームワーク)
多様な人々と共に目標に向けて協力する力
・発信力:自分の意見を分かりやすく伝える力
・傾聴力:相手の意見を丁寧に聞く力
・柔軟性:意見の違いや立場の違いを理解する力
・情況把握力:自分と周囲の人々や物事との関係を理解する力
・規律性:社会のルールや人との約束を守る力
・ストレスコントロール:ストレスの発生源に対応する力
社会人基礎力向上のために
ゼミ・研究室での取り組み
ゼミ内での課題に取り組む、他大学との交流、OBOG会の開催
アルバイトでの取り組み
新人教育、新規開拓、国際化、新規事業
ボランティアでの取り組み
勉強支援、商店街活性化、海外ボランティア
表現力 3V
就活で良く使われるコミュニケーション能力は表現力の一部
◆ビジュアル :姿勢、手、目、表情
◆ボイス(声):抑揚、間、協調、緩急
◆バーバール(言葉):表現技法
伝わりやすい構造
↓ ↓
(プレップ法)
Point:主張や結論の「要点」や「結論」
Reason:最初に伝えたことの理由
Example:具体的なデータや数字を挙げる
Point:「要点」や「結論」を再び伝え、相手の頭に強く残す
(スター法) STAR
Situation:具体的な状況(シーン)や概要
Task(Target):解決しようとしている課題や、目標
Action:具体的にとった行動
Result:どういった成果を生み出したか。どういった成長があったか
(印象に残る4つの表現方法)
引用法、比喩法、比較法、数値法
※パーソナルストーリーを上手く使う→自分もそうだった
就活力
選考を受けるまでに準備する力と選考に合格する力。
長所と短所には2種類ある
①性格上の長所・短所(エニアグラム)
②仕事をする上での長所・短所(社会人基礎力12の能力に照らし合わせる)
志望業界の選定
企業選定する前に業界選定する。
バリューチェーンで仕事を分析する。
肯定的なアプローチ、否定的なアプローチ(興味のあること・ないこと)
仕事の行為を考える:誰に・何を・どのように
エントリーシート
物理的に面接が出来る人数まで絞るために使う
保有資格・スキル、自己PR、趣味・特技、学生時代に打ち込んだこと、学業、ゼミ、研究などで取り組んだ内容など→汎用的なエントリーシート(質問が多い)の場合、一般面接が行われることが推測
※Unistyle:数百人の先輩が書いたエントリーシートを無料で配布
グループディスカッションにおける価値発揮の方法
1.議論の方向性をリードする
2.議論の交通整理をする
3.他者に質問する
リクルーター面談を行う理由
1.学生に理解度を深めてもらうため
2.その学生が採用対象になるか見極めるため
3.応募への動機づけ
❢「質問力」や「傾聴力」をチェックされるが、ポイントは「一緒に働きたいか?」
グループ面接を行う理由
じっくりと話を聞く必要のない学生を弾くための面接
どこの大学からも人気企業に入れる
偏差値上位校:旧帝大(7校)、一ツ橋、東工大、早慶の11校
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