就職活動本

「人事のプロは学生のどこを見ているか?」感想とまとめ

採用関連の本の中では比較的昔に読んだ本になりますが、今でも様々な採用シーンで参考になっているようなことも沢山書いてあります。上司の知り合いの方が執筆されたということで薦められたのですが読んで良かったなと思う一冊でした。
以下備忘録です。

エントリーシートから学生の心構えを判断

個性をだすことと目立つこと同義ではない

リーダーシップとは、トップの座についたり大きな声を出して号令することではない
→リーダーシップとは自分の行動を通して周囲にどう影響を及ぼすか?

自己紹介や自己分析(キャリアの棚卸し)
→自分史を物語っていくつもりで、場所、場面、言葉、行動を話してみる。

コミュニケーション能力
→お互いが持つ情報や感情、価値観を話してみること。

メッセージに沿った態度や表情でなければ間違って伝わる。
→楽しそうならにこやかに、辛かったら辛そうに。

STARコンセプト

Situation:状況、環境(どのような状況であったか?)
Task:任務、役割(何をどうすべきであったか?)
Action:言動(何をどう行なったか?)
Result:結果(どのような結果、変化が得られたか?)

就活に資格取得は重要か?輝かしい成果は大切か?

就活において資格の取得や所持自体が重要ではなく、「資格の取得」を一つのツールとして、取得までの体験や、なぜ取得したのかを志望動機に結びつけてまとめてみる。
同じようにテストで何点とったかよりも、この得点を取るまでの考え方や行動を体験として伝える。
ツールとして体験を伝える

面接官も間違いを犯す

ハロー効果を理解しておく
→面接官も冒頭のイメージに流される。

対比効果を意識しておく
→面接官自身の年代のイメージや体験などで判断されてしまう。

会社分析をどうするか

共通点はどこにあるか
→大きなお金を動かす:広告代理店の経理、航空会社の財務
→新しい発想で提案する:百貨店(伊勢丹)、広告代理店

バリューチェーン分析で仕事の流れを理解→位置づけを考え
→仮説を立て→就活を通して検証する

同じ顧客でも商売の仕方が違う
医療機器メーカー:商社の面もある。ヘルスケアに興味があり俊敏に動く自信が有。
医薬品メーカー:医療関係の学術情報を理解して丁寧に説明する。

就活の軸から考える
例:鉄道会社を志望している学生の軸
・公共サービスを提供している・インフラなどに興味
→電気やガス会社など。
・地域活性化サービス(地域住民にどんなサービスを提供するか)に興味
→三菱地所や三井不動産や、商社の商社のディベロッパー部門。

出資母体にも注目する

外資系→特定の機能 
日本系→幅広い仕事
スケールの大きな仕事→財閥系 
価値観が合えば→オーナー系

関連会社や親会社の違い:株式20-50%→関連会社、51%→子会社