就職活動本

「就活のバカヤロー」感想とまとめ

学生・企業・大学、それぞれ異なる立場から「就職活動」を考える。
比較的昔の書籍なのですがなかなか面白い内容です。
全体を通して評論家の人が就活全体を社会的な観点で評論しているような俯瞰した印象の内容です。
(当事者っぽさがないと言いますか。)
以下備忘録です。

採用活動移り変わり
1996年就職協定撤廃:最終学年の10月に内定をだすというルール
2003年倫理憲章を発表(2004年度)

新卒で採用したい学生
“今まで頑張った人”よりも“これから頑張れそうな人”

就活イコール選考に通ることではない
→内定を取ることは通過点であって目的にしてはいけない。

ビジネススキルは不要
→学生時代に行っていたことはきっかけ程度。一部を除きそのまま使える技術はない。

新卒採用で期待すること
①これから成長しそうなのか?②社会人基礎力

何でも質問する=ゆとり世代=グーグル世代の特徴
“で、君はどうしたいの?君はどう思う?

好きな理由の本質わざわざ「仕事」や「職場」にしようと思うこと
→ここを知りたい

大卒就職率 1992年:81.3%→2003年:55.1%
進学率 1990年:30..6%→2003年:44.6%

東京大学は就職活動を始める前に「各分野の第一線の研究者として活躍する」ことが重要なので、
就職を前面に出してはいない。
「キャリアセンター」ではなく「キャリアサポート室」

“無意識下の就活“が重要
→違う世代の人と接したり仕事の話を聞いたりする中で、無意識のうちに就業を意識するようになる。
就活がスタートしたから就職を意識するのではなく、常に仕事に触れる環境にいる。

企業が求目ているのは「人が作ったデームの高得点者ではなく、“ゲームそのものを作れる人
もしくは“最高点を更新しても、最高点の給与で満足してくれる人”

綺麗な文章やコピーには注意する(その裏を考える)
→「若手や女性が活躍」「若くして大きな仕事」「裁量が与えられる」など

「同じ」に慣れており、就活で「異なる」に触れるとボロボロになる
→同じ大学・同じサークル・同じ世代に慣れている。
就活になっていざ上の世代や違った人種に出会うと気負ってしまう。
インターンなど外部と接点を持つことで克服できる。

採用市場では年々学生に対する期待が高まっている。
→採用したい学生の項目を上げていくと、実際にはそんな学生はいない。
というような期待をかけられるケースが多くなっている。
求める人物像やスキルなどは10年前はほとんど意識されていなかった。