もはや開催の有無やメリットデメリットを議論するまでもなく、新卒採用の主流になったZoomでの説明会やインターンシップ。今後の採用活動においては、コロナの動向に関わらず間違いなく継続さていくはずです。
採用担当として、新卒向けのZoom説明会やインターンシップは年間を通して100回以上は開催しているので、今回はZoom説明会やインターンシップにおける注意点とポイントをこそっとお伝えします。
※以下Zoom説明会に統一します。
Contents
企業側の画面を思い浮かべてみよう
まず大前提としてですが、Zoom説明会には複数名が参加しているということを意識して下さい。
もっと細かく言えば、対面式で開催されている説明会であれば、会場に複数の学生が座っているのに対して、Zoom開催での説明会の場合は、参加の人数分だけ画面上に学生が表示されています。
何を当たり前のことを言ってるの?と思うかもしれませんが、これは非常に重要なことです!
ということで、ここから先の項目は複数の学生が表示されている、企業側の画面を思い浮かべながら聞いて下さい(ご自身の画面も同じですが意識の問題です)。
反応ははっきりと!
「反応」と括ってしまうと少し曖昧な表現になりますが、簡単に言ってしまえば
「相槌」や「笑顔などの表情」になります
これはZoom説明会において最も基本的なことですが、超重要になる事項です!!
対面開催の会社説明会に比べて、オンラインでの説明会は、当たり前ですが会場の雰囲気や学生の反応を読みづらいです。
ステレオタイプで話をしている採用担当者であれば、学生側の反応はあまり関係ないかもしれませんが、これまでずっと対面式で、学生側の反応を見ながら、説明会などイベントを進めてきた採用担当者であれば、Zoomの画面上だけでの展開になる説明会は非常にやりづらいはずです。
唯一雰囲気を読む方法は、参加学生の表情と画面上での動きだけです。
だからこそ、できるだけオーバーアクションをしましょう!そしてちょっとウケた時は笑顔も!
採用担当者は、バストアップでしか映っていない学生の画面だけで、その日の雰囲気を読まざる得ません、通常の説明会よりもオーバーアクションをしてくれる位でちょうどいいです。
メモを取る動作も重要
採用担当者の中には、相槌などの動きや表情の変化はもちろんですが、説明中に学生が行っているメモを取る動作も重要なアクションとしてチェックして人もいます。
本人の熱意だけではなく、学生たちが一体説明の中でどこに興味あるか?今の話がしっかりと学生達に刺さっているか?などを判断しています。
メモを取ると下を向いてしまうので、印象が悪いと思っているのであれば、そのまま続けて頂いても問題はありません。(メモを取っているとこちらが確認できれば)
ライティングの重要性
Zoomでの説明会においては、部屋の明るさもかなり重要だったりします。
画面が光って見づらいという理由で、あえて暗くしている方もいるかもしれませんが、部屋が暗いと顔が暗く映ってしまう可能性があります。
これは結構重要なことで、先ほど書いた「反応」があまりなく、かつ部屋が暗いと、もはや「ホラー映画の壁紙状態」になります。全く印象に残りませんし、カメラオフの方がまだマシというケースになってしまう危険性も、、、
部屋のライトの位置をチェックしたり、顔の下に白い紙を置くだけでも明るく映る効果があるので、ぜひやって見てください!
そしてZoomで入室する前に、自分がどう映っているかも確認しましょう。
部屋を片付ける
これは、少人数の説明会や一対一の面接の際には特に気をつけるべき項目です。
あまり見かけませんが、画面の背景が恐ろしく汚い学生ということが時々あります。
服積んであったり、地震があったら雪崩が起きそうな棚があったり、洗濯物が大量に干してあったケースもありました。
この状態を見た採用担当者は、面接開始前に「整理整頓が出来ない」という評価を一つ下す可能性があります。
意味のない宇宙や草原にするのであれば、同じバーチャル背景で「ぼかし」機能を使ってみては如何でしょうか?女性は全員使ってもいいかもしれないです。(Zoom5.5から使用可能らしいです)
カメラの位置
カメラの位置は、なるべく目線の高さに合わせましょう。
というのも、カメラを下にすると「見下したようなポジション」を取ってしまうからです。
些細なことなのですが、これが意外と感じ悪く見えたりするので気を付けましょう。
本を下に積んでもいいですし、できればカメラは目線の位置をキープしましょう!
服装はスーツが無難
服装に関して時々質問を頂きますが、服装はZoomでもスーツを着ておけば無難です。
「実際に外に出るわけでもないので、それくらいいいじゃないか。」と個人的には思いますが、何だかんだで参加者は殆どがスーツ着てくるので私服だと浮いてしまう可能性もあります。下はどうせ映らないので、上だけでもしっかりとスーツを着ておきましょう笑
質問時のスタンプや挙手
些細なことですが、説明をしている採用担当からすると結構助かることが多いのが、スタンプ機能です。
特に人数が多い場合、一画面で学生が納まりきらないケースも多くあります。
そうなると、質問の時間帯などで学生が声を出したり名前を言ってくれていても、瞬時に探すことが出来ません。(音が出ると上位表示されますがタイムラグがあるので)
実際に挙手してくれたり、手を挙げたスタンプを使うなど、画面上で動きを出してくれると非常に助かります!
明日からぜひやってみてください。※あくまで個人的な見解です。
カメラのオンオフよりもまずはマイク
カメラもオンオフを気にする学生の方も多いですが、まずはマイクが入っているか?を気にしてください。
正しく言えば、「ミュートになっているか?」です。
時々いるのが、学内など公共の場から参加しており、マイクがオフになっていない学生。他の参加者は集中しているので、恐らく「うるさい!」と思われているはずです。
また、マイクがオンになっていることに気が付いていない学生もいます。友人との会話が筒抜けです。
終了時の質問はした方がいい
以前別記事で「説明会終了時の質問をした方がいいのか?」という質問に「したいのであればすれば良い」と回答しましたが、今回のZoom説明会に関しては「した方が印象に残ります」
厳密に言えば「したいのであればすれば良い」で変わらないのですが、個人的な感覚からすると、対面式の説明会での印象に比べ、Zoomで出逢った学生の印象は残念ながらどうしても薄くなってしまいます。これまでのZoom開催の説明会やインターンを思い出しても、やはり質問してくれた学生の方が印象に残っています。
そしてもっと重要なことが、画面越しで説明を聞いている状態と、実際に会話した時のギャップです。
このギャップは対面式に比べて大きくプラスのケース(話してみたら良かったケース)が多いです。
説明中のメモの中から、気になった部分を質問する、という流れで聞くと採用担当者の印象は格段に良くなるはずです。ぜひ実践してみて下さい。
最後に評価メモ
ということで、Zoom説明会は対面に比べてやはりちょっと勝手が違います。そんな不思議な空間で、いつも私が学生評価メモで書いているフレーズを紹介します。
「メモを非常に熱心に取っている」
「こちらの話に対して、非常によく聞いてい反応している」
「表情が豊かでこちらが話しやすい雰囲気をつくれる」
「画面が暗くて表情がよく分からない」
「壁紙?」
「全く反応がない。つまらなかったのか?」
「ついでに聞いいるような雰囲気を感じる」
少しは臨場感伝わりましたか?
参考にしてください。