大学訪問をする中で、大学側や先生から「嫌がられる行為」というのはあるのでしょうか?そしてあるとすればそれはどんな行為になるのでしょうか?
大学訪問における禁止事項というものは、恐らく存在しないかと思うのですが、「嫌がられる行為」や「心象を悪くする行為」というのは幾つかあります。実際に聞いた話も含めて、今回はそれらをご紹介したいと思います。
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アポなしでの訪問
アポを取らずに突然の訪問。
大学訪問で嫌がられる行為と言って、真っ先に思い浮かぶのがこちらです。
逆の立場であれば分かると思いますが、アポイントを取得せずに突然訪問することは、やはり印象が悪く嫌がられる行為です。
なぜキャリアセンターと研究室・ゼミにおいて、アポなし訪問が嫌がられるかを詳しく見ていきましょう。
キャリアセンターのケース
これまで多くのキャリアセンターを訪問してきましたが、正直な所「超」が付くほど忙しいキャリアセンターを見たことはありません。
イベントの運営だけでなく企画そのものも丸投げし、内容も前年のコピー、面談は外部に委託、就活は「学生自身が動く」という職員の方も多く、一般企業に比べてのんびりしているキャリアセンター(職員)も実際多くおりますが、やはり一日の予定を組んでいる中で突然訪問されるのは誰であり迷惑行為です。
実際にご自身の予定を考えた時、13時からの予定が30分早く終わったからと言って、次の予定までの時間を奪われるとそれ以降の予定が崩れるはずです。
キャリアセンターの職員の中には企業の訪問を優先してくれる方もいらっしゃいますが、そういった方であれば尚のこと、迷惑をお掛けするのは申し訳ないです。
ちなみに以前都内の某大学を訪問した際、職員の方から「今回は特別にお会いしましたが、次回からアポなし訪問は止めて下さい」と言われた過去が私にもあります。
別の大学の職員の方がおっしゃっていたのは、「新学期のタイミングでのアポなし訪問は止めて下さい」とのことです。
たしかに新学期は大学全体がどこの部署も何となくせわしない印象があります。
研究室とゼミ
研究室やゼミへの訪問も同様です。
むしろこちらは訪問先が「先生」になるので、時期によっては授業があり、不在というケースもあります。
また、キャリアセンターの場合は突然の訪問だったとしても誰かしらがいますが、研究室やゼミの場合は「誰もいない」ということもあり得ます。
仮にアポなしで訪問した際、先生が研究室にいたとしても、授業の準備をされていたり、実験の最中だったり、お客さんが来ていたりと、こちらもなかなかに迷惑な訪問となってしまいます。
このように、キャリアセンター・研究室と行き先がどこであれ、大学訪問をする際は、必ずアポイントを取得してから訪問して下さい。
大人数での訪問
大学訪問次の迷惑行為は、「訪問する際の企業側の人数」です。
キャリアセンターの場合は応接室がある大学も多く、仮になかったとしても学生対応のブースなど、来客対応できるスペースが完備されている大学がほとんどですので、たとえ複数名で訪問したとしても、何とか対応できるスペースが存在します。
しかし、ゼミなど先生を訪問する場合(研究室に行く場合)は、そもそも来客対応するためのスペースがないことも非常に多く、研究室によっては足の踏み場さえないこともあります。
研究室など先生を直接訪問する場合は最大で2名、キャリアセンターの場合は最大でも3名くらいが限度ではないでしょうか?適切と思った方が良いでしょう。
ちなみに複数のキャンパスを持ち、その中の一つにキャリアセンターの機能が集約している大学の場合、他のキャンパスのキャリアセンター(機能がある程度)は、研究室程度の対応力しかないことも多いです。
そういったケースは「研究室訪問をする」という認識で訪問した方が良いでしょう。
大学訪問は、必要以上の人数で訪問すると大学側も椅子を持ってきたり、場所を確保したりと余計な手間が掛かってしまうので注意して下さい。
意図が伝わらない訪問
「意図が伝わらない訪問」
分かりづらい表現かもしれませんが、これはキャリアセンターを訪問しに来たにも関わらず、キャリアセンター側が何をしに来たのか分からないというケースです。
「そんなことがあるのか?」と思う方もいらっしゃると思いますが、OBやOG訪問の際に起こっているようです。
会社から依頼されたOBやOGが自分の大学を訪問する「OB訪問」を行っている会社もありますが、会社側から明確な指示が出されておらず、「ただキャリアセンターに来ただけ」になっていることが要因のようです。
信じられない話かもしれませんが、数名のキャリアセンターの職員が実際にあったこととして、お話してくれました。
多くのケースが、会社の採用担当者から、自身が所属していたゼミや研究室を訪問したついでにキャリアセンターも訪問してくるように言われて訪問したものの、本人も目的をよく理解しておらず、資料を置いて帰るだけのような形になるそうです。
こういった場合は、OBやOGにあまり責任はないように思いますが、訪問されるキャリアセンター側も卒業生のため無下にも出来ず困惑するそうで、「質問をしてあげないといけないので気を使う」と言ってました。
折角時間や人を割いて行っている大学訪問ですので、訪問前にやって欲しい事や目的をしっかりと共有して行いましょう。