「来週大学訪問してもらえますか?」
採用活動における大学訪問は一般的ではありますが、会社から突然冒頭のように言われても、何から始めればいいのか困惑する方は多いかもしれません。大学訪問をしてと言われてまず何から始めるのか?
行き先のキャンパスを調べる
大学訪問をする際にまず行わなければならないのが、行き先を調べることです。
これは他のページで紹介している「キャリアセンター」や「就職担当」というアポを取る先ではなく、キャンパスのこと。大学によっては複数キャンパスが存在しており、それぞれで事情が変わってきます。
「アポをとって訪問したら別のキャンパスだった」などという嘘のような本当の話もあるので、気を付けて下さい。
単独キャンパス
このケースはキャンパス内に就職関連の部署が存在しているので(そもそもキャリアセンターが存在しないケースを除き)、難しく考えずにこのキャンパスを訪問してください。
複数キャンパス(キャリアセンターが各キャンパスに設置)
理系と文系でキャンパスが分かれている場合、就職先が異なるので、それぞれのキャンパスにキャリアセンターが設置している可能性が高いです。分野限定での採用を行っている企業などは、自社の採用対象になる学部があるキャンパスと、キャリアセンターがどこのキャンパスにあるのか?別々で機能しているのか?などを調べてから訪問しましょう。
複数キャンパス(キャリアセンターがどちらかのキャンパスに設置)
キャンパス同士の規模が多く異なるなど、どちらか一つのキャンパスが極端に大きいケースにおいて、メインキャンパスにしかキャリアセンターが設置していないケースも存在します。
(低学年と高学年でキャンパスが異なる場合、高学年キャンパスにしか設置していないケースもありますが、この場合は採用なので特に気にする必要はないと思います)
またキャンパス規模が異なる場合、キャリアセンター自体は存在するものの、片方が極端に小さい場合もあるので、その辺りも気にしながら訪問した方が良いでしょう。
キャリアセンターなど就職部署へのアポ取り
大学訪問連絡先はどこに?
行き先のキャンパスが決まったら次に行うのは、キャリアセンターへの電話(アポ取)です。ただし、就職幹事にもアポイントを取得しようと(当日教授にも会おうと)考えている場合は、キャリアセンターよりも先に就職幹事(就職担当)に連絡をして、就職幹事の先生を回る時間を軸に、キャリアセンターへのアポをとった方が良いかもしれません。※キャリアセンターにその旨を伝えれば合わせてくれるはずです。
理系学科などに存在する「就職担当(就職幹事)」にも合わせてアポを取る場合は、キャリアセンターと同じように「 (訪問したい) 大学名 就職担当」と検索してみましょう。こちらはキャリアセンターのようにすんなりと出てこないケースも多いですが、学科名を追加したりするうちに見つかることが多いです。
キャリアセンターに比べ、担当変更がある度に学科で変更したりするので、PDFのページが検索に掛かったり、キャリアセンターのページのリンク先がPDFのページになっているケースもあります。
ただしページが見つかったからと言ってすぐに喜んではいけません。こちらはキャリアセンターに比べ、メールアドレスのみの掲載や何も掲載されてないケースもあります。
(その場合は暗に連絡をして来るなというスタンスが多い印象です。)
まず前提としてですが、大学訪問をする際は出来るだけ飛び込みは止めましょう。
キャリアセンターは比較的対応してくれますが、研究室の場合は特殊なケースを除いて悪い印象を持たれます。
(懇意にしている先生や担当者へ、資料やポスターを渡す程度であればいいですが)
大学訪問の電話のかけ方・アポイントの取り方
大学への電話のかけ方について質問されるケースもありますが、こちらに関しては、大学だからと言って特別なことはありません。
「アポイントを取得(訪問)したい場所(部署)に普通に電話してください」。
例えば「就職の件で企業紹介をしたいので訪問する」のであれば。。。
社名を名乗り→新卒採用の件で連絡をしている旨を伝え→今回の目的(企業紹介したい)を伝え→アポイントの希望日時を伝えれば簡単に時間を取ってくれます。(キャリアセンターはそれが仕事になりますので、理由がなく断る場合は、「御社の生の企業情報はいらないというメッセージと取ってください。)
営業経験者のある方であれば、特に問題ありません。会う前提で連絡先を掲載している会社だと思って下さい。
一方で就職担当への連絡ですが、こちらはキャリアセンターとは少し状況が異なってきます。
まずほとんどの就職担当者は持ち回りで就職担当をしており、「就職支援がメインの仕事ではない」ということです。就職担当の中には非常に熱心な先生も少なからずいる一方で、事務的に業務を行っている方も多く存在します(こちらの方が多い)。
就職担当への連絡時もキャリアセンターへの連絡と同様の流れになりますが、「採用の旨」だということを一刻も早く伝えることが重要です。なぜなら彼らの元には、日常的に営業電話が企業からかかってきてるからです。
採用実績がある研究室への連絡に関しては、卒業生のことを伝えるとスムーズに進みますし、OBOGにアポイントを取ってもらうという手段を使ってもいいでしょう。