キャリアセンターの業務は?
就職の窓口として、ほとんどの大学に存在している「キャリアセンター」。
キャリアセンターというと、真っ先に「学内合同説明会」や「学内個別説明」といったイベントの主催を想像する方もいるかもしれませんが、キャリアセンターの業務は、別に就活イベントの主催や取り仕切りだけではなく、独自で学生向けの就職サポートも一年を通じて行っています。
この記事では、キャリアセンターが行っている、就活サポートに対する取り組みをご紹介します。
キャリアセンターが行っている学生へのサポートや、学内におけるイベントスケジュールを把握することで、採用活動のヒントにしていきましょう。
キャリアセンターが主催となり、学生向けの就活イベントとして多くの大学で実施されている「学内合同説明会」や「学内会社説明会」については、別の記事でも触れておりますので今回は割愛させて頂きます。
興味のある方は下記記事をご参照下さい。
学生に向けた就職相談
就職相談のパターン
キャリアセンターの業務において「学生の就職相談への対応」は、基本中の基本になります。
ほとんどのキャリアセンターでは、学生に対して一年中就職相談を行っているのですが、そのやり方は大学によって異なっており、これまでの大学訪問を通して下記3パターンに分類することが出来ると思います。
1.キャリアセンターの職員が直接学生相談を受けているケース
私が伺った多くのキャリアセンターにおいては、こちらのケースが最も多い印象です。
2.学生からの相談はキャリアカウンセラーが別で実施しているケース
こちらのケースも比較的多く見かけるパターンです。学生相談は外部から雇用しているキャリアカウンセラーが行っており、キャリアセンターの職員はイベントの取り仕切りや数字のまとめ、企業対応をメインで行っているケース
3.キャリアセンター内で担当を棲み分けしているケース
兼任しているのが1のケースだとすると、こちらははっきりと役割を分けているパターンです。あまり見かけないですが、以前どこかの大学でこちらのケースを聞いた記憶があります。
学生からの相談時期と内容
就職イベントは、どこの大学も実施時期が大体決まっていますが、就職相談に関しては一年を通じて行われています。ただし。相談の内容に関しては時期によって若干内容に変化がありますので、少しご紹介します。
(学部生を例にお話しをします)
就活をスタートさせる時期が学生がよって異なるので、3つの群に分けて説明します。
①3年夏にインターンシップ参加→秋に選考→年明け早々に内々定(中には年内も)
②3年冬にインターンシップ参加→年明けに選考→3月前~6月上旬には内々定
③3月に就活スタート→GW~夏までに内々定
最近は夏のインターンシップが就活のスタートになるので、3年生の夏にはインターンシップへの選考に使うエントリーシートの書き方や選抜面接の対策など、インターンシップ関連の相談が始まります。①の学生からの相談スタート。
夏のインターンから積極的に就活を行っている学生に関しては、インターン後に(実質)選考が始めるので、その選考に関しての相談が徐々に増えてきます。と同時に、冬のインターンシップに向けた選考の相談も始まります。②の学生もスタート。
冬のインターンシップに参加した学生の採用選考に向けた相談が始まる頃、今度は3月の本エントリーに向けた相談が始まる。以前に比べて就活が長期化しているので、「この時期はこの相談」とはっきりとした区分けが減った気がします。③の学生からの相談スタート。
段階ごとに相談内容がずれていくので、一年を通じ、何だかんだキャリアセンターへの相談は続くわけです。
就職ガイダンスの開催
キャリアセンターは、一年を通して就職相談は実施していますが、就職ガイダンスは流石に時期を決めて行っています。
実際にキャリアセンターで聞いたり見たりした内容から、ざっくりと時期と内容をまとめてみると、早い大学だと6月位から「インターンシップに向けた内容」のガイダンスを行っています。大体前期の終わりごろです。
次に10月、後期がスタートしてすぐの頃に「就活に向けたガイダンス」を実施している大学が多い印象です。
ここまでの内容は多く見かけるスケジュール例であり、大学により内容は異なり、数週間にわたるプログラムを開催している大学、全く何もしていない大学など本当に様々です。
プログラム内容は、キャリアセンター職員の方が行っている大学もありますが、リクナビやマイナビといったナビ会社から「就活のアドバイスや市場の話」をする所も多いです(実際はナビに登録させるための会なのですが)。
始まる時期によって何が違うのか?と聞かれると難しいのですが、いくつか実際に参加した感覚からすると、10月の方がより就職を意識した内容になっているような気がします(ある程度インターンを経験した学生が増えて来ているので)。
一年を通じて大学訪問を行っていると、学内で「就職活動」の雰囲気が高まるのは何となく10月くらいの印象があります。
ここまで挙げた時期や、事例はあくまで実際にキャリアセンターを訪問して聞いたり、学内のイベントを見た中での個人的に感じたことになるのでご了承下さい。
企業訪問の対応
企業挨拶・求人紹介・追加募集・インターンシップの案内など、日々キャリアセンターには多くの企業が訪れており、その対応を行っているのもキャリアセンター職員の方です。
大学によって異なりますが、基本的には「アポイントの希望日時に対して空いている職員が対応」という形式をとっている大学が多い印象です。
私は一年中訪問しているので何とも言えないですが、企業が大学訪問をする時期として最も多いのは、秋~年内という印象が強いです。
「大学訪問の多い時期はいつか?」や、「いつ頃来てもらうのがいいか?」という質問はしたことがないので、正直分からないですが、むしろ少ない時期として春先(自社の採用活動が始まりそれどころでない)と、夏(採用が一段落)という意見は何度か耳にしました。
大学に向けた就職情報の総合窓口ということで、キャリアセンターでは一年を通じて、企業訪問を受け付けています。
学内の就職イベントスケジュールなど、状況把握も出来ますので、ぜひ一度足を運んでみましょう。
