大学で求人票を公開・掲載してもらう方法
大学内において、学生たちに求人票を公開してもらったり、掲載してもらうために、毎年求人票を郵送したり、大学に足を運んだり、メールを送ったりと企業は様々な手法を取っていると思います。
「求人票の提出(受け付けてもらう)」は、大学訪問の第一歩目だと言っても過言ではありません。
しかし、大学内においてどのように求人票が受理されるか?どのように学生に公開されているのか?というのは、知っているようで意外と知られていないような気がしますので、今回は大学における「求人票の受理」と「求人票の受付」についてまとめてご紹介したいと思います。
大学と学生双方に便利な求人受付システム
現在、大学内においての求人票の取り扱いは、求人受付システムを使用するケースが非常に多くなっています。
幾つか種類はあるのですが、この求人受付システムの概要を簡単に説明すると。。。
1.企業側が自社の管理画面で求人票を入力
2.求人票を公開(公開)したい大学と学科を選択
3.求人票を送信(公開)
これだけの操作で指定の大学に求人票を郵送(公開)出来てしまうシステムです。※正確には送信
このシステムを導入することで、キャリアセンターはいちいち求人票を整理したり、学内システムに入力したりする手間が省けます。
企業から求人の問い合わせが来た場合もいちいち対応せずに、「キャリタス(求人受付AVI)に入力しておいて」「キャリタスで一元管理しているので」と一言で済ませることが出来るわけです。
一方学生側としても学内の管理画面から求人票が検索できるので、昔のように山積みにされた求人票から探し出す手間がなくなり、採用を継続している求人なのか?すでに募集終了している企業の求人なのか?自分の対象年度の求人なのか?などを気にする必要がなくなるという素晴らしいシステムなのです。
数年程前は、比較的求人管理システムへの入力を勧められることが多かったのですが、ここ最近ではあまり言われなくなってきたので、だいぶ浸透してきたのでしょうか?(もしかするとキャリアセンターの方と顔なじみになったからかもしれませんが・・・)
キャリタスUCとは?求人受付NAVIとは?
求人管理システムですが、導入している大学のほとんどが以下の2社を使用しているケースが多いです。
キャリタスUC
運営会社:株式会社ディスコ
https://uc.career-tasu.jp/
キャリタスUCは導入実績が800校近いので、ほとんどの大学が導入している計算になります。
ただし短大や高専を含めてのカウントになりますので、よく調べてみると有名どころの大学で導入されていないこともあります。キャリタスUCのみで求人管理している場合は注意した方が良いと思います。
一度求人を配信していれば、管理画面上の求人を更新するだけで配信先の大学側の求人も自動的に更新されるため、わざわざ再送する必要がありません。
年度の途中で配信する大学を追加したい場合は、別途で配信リストを作成して、翌年度から統合した配信リストを作成しましょう。当年度のリストに追加して配信すると、二重で配信されてしまいます(さほど問題はないですが)。
求人受付NAVI
運営会社:株式会社ジェイネト
http://www.jnet-inc.co.jp/
名古屋にあるジェイネットという会社が運営していますので、それ以外のエリアの方はあまり馴染みがないかもしれませんが、現在150大学ほどが導入しているシステムです。
キャリタスUCに比べると導入大学数が少ないためマイナーっぽく思われるかもしれませんが、導入している有名大学も多いので、大学に求人を提出している企業としては登録をオススメします。
シンプルな管理画面ですが、操作方法が不明な際には非常に丁寧に教えてくれます。
採用を継続している場合は、キャリタスのように管理画面で求人票を更新するのではなく、3カ月を目安に改めて配信しましょう。
配信することで更新されて学生側(求人検索NAVI)で上位に表示されるようです。※上位に表示されると証明されるものはないですが。。。
WEB求人票システム
株式会社アイバック
https://www.ibac.co.jp/
富山県にある会社で、北陸の大学を中心に、学内合説の管理や求人システムの運営を行っている会社のようです。
事業エリアが北陸エリアになっているので、他のエリアでは殆んど名前を聞いたことがなく、私も北陸の大学訪問をする中で初めて聞いた企業名でした。
参画している企業数も数校しかないので、もしかすると、アイバックさんはこちらのシステムにはそれほど力を入れていないのかもしれません。
両方使用しているケース
キャリタスUCと求人受付NAVIの両方に登録しているケースも時々見かけますが、こちらのケースの大学に対しては、臨機応変に対応して下さい。
大学によって理由も様々です。
「どちらで登録してもOK」「片方の存在を知らない」「キャリタスCMSを利用している」
「元々どちらか一方使用していた所、別のシステムを使用することになったので切り替えた」とかなら分かるのですが、存在を知らないってどうなんでしょうか?
求人管理システムのデメリット
印刷した求人と異なり、求人受付システムの場合は結果的にネット上での検索になってしまうので、(パソコンやスマホの)同じ画面上で様々な新卒ナビ情報と戦う可能性が出てくるわけです。
検索中にリクナビやマイナビから通知が来たり、毎日届く大量のメールなども結果的にナビにリンクされるケースが多くなるため、学内に掲示されているよりもライバルが多くなってしまうわけです。
以前は時々耳にした「学内で見かけたことがある」というブランディング的な付加価値も、求人管理システムでは期待できません。
大学ごとへの求人情報の郵送や、配信など煩雑だった業務を一元出来る求人管理システムは非常に便利です。しかし、企業側の入力で済んでしまう求人申請が今後益々主流になってくることで、キャリアセンターと企業の繋がりが薄くなっていくのが非常に気がかりではあります。