大学訪問

就職担当が変更になるのはいつ?-大学訪問-

就職担当いつ変わる

大学訪問をする際にキャリアセンターだけでなく、(特に理系採用の場合)各学科の就職担当を訪問するケースもあるかと思います。

この就職担当(大学によっては就職幹事と呼んでいるケースもあります)ですが、気がつくと別の先生に担当が変わっていたり、同じ大学内なのに別の学科は変わっていなかったり、それがまた中途半端な時期だったりと、一定したルールがよくわかりません。

いったい就職担当の期限は何年間で、どのタイミングで交代するのでしょうか?

就職幹事の交代パターン

就職幹事が交代するパターンですが、「これ!といった規則があるのか?」と聞かれると正直困ります。

なぜなら、大学によって異なることはもちろんですが、同じ大学内でも学科や学部によって異なるケースもあり、その期限もまちまちだからです。

それでは具体的に、これまで私が見てきた事例をいくつか紹介したいと思います。

1年交代

こちらは就職担当(幹事)の任期が1年間というケースです。

大学ごとに正確に数えたわけではないですが、開始の時期は4月が多く、この場合は年度末で交代になります。続いて交代の時期として多い印象があるのが10月で交代するパターンです。

それぞれどうしてこのタイミングで変更になるのか?という理由ですが、(個人的な見解になりますが)4月のケースは、学校都合が多いです。学科や学部内での役職が変更になる年度初めのタイミングで「就職担当」という役割も変更になるというわけです。

一方10月のケースですが、こちらは「就活」に合わせたタイミングということが多いと思います。

10月というのは、以前の就活スタートのタイミングで、内定式の時期とも重なり、次年度が就活になる学年にとって意識が「就業体験(インターンシップ)」から「就職(就職活動)」に変化してくる時期です。また、学内においても次年度の就職支援が始まるタイミングもこの時期が多いです。

2年交代

こちらは2年で交代になるケースです。

交代の時期は同じく4月と10月が多い印象ですが、1年目は前任者がサポートしてくれ、2年目が「本格的な就職幹事」というケースが多いです(公式非公式あり)。

また、2年間担当することにより、1年目で全体の流れを把握できるため、頻繁に交代が発生する1年交代のケースよりも、就職支援がスムーズに進むことになります。

こちらも感覚値になってしまい申し訳ないのですが、全体の傾向としては1年交代制よりも2年交代制を採用している大学の方が多い印象は受けます。

就職担当交代には様々なケース

大学内での就職担当について、おおざっぱに任期で振り分けご説明しましたが、実際はもう少し複雑なのが大学内における就職サポートの構造です。もう少し詳しいお話をしていきます。

複数名体制

これは先程の2年交代制でご紹介した、1年目はサポートが付くという形が、正式に学科内で決められているケースです。

具体的にご説明すると、就職担当が2名おり、1名(前年度からの担当者)が主担当、もう1名(今年度からの担当者)が副担当。

大学や学部・学科によっては、暗黙の了解でこのケースを用いているところもありますが、正式にこの役割を決めている場合は、引継ぎもスムーズに行うことが出来、大学としても非常に親切な体制をとっていることがわかります。

正式に役割を決めておらず、暗黙の了解もなく、ただ複数名の担当者がいる場合は「めんどくさい役割なので皆で分け合っている」という可能性もありますのでご注意下さい。

学部と院で担当する場合も

こちらは複数名で担当するのですが、一方が学部生の担当者で、もう一人が院生を担当するというケースです。

学校によっては1年目に学部担当→2年目に修士担当ということもあります。

このケースの場合、一応わかれてはいるものの、どちらにせよ学科単位で見れば同じ学科内になるので、ほとんどの場合は、どちらにアポイントをとっても採用情報を送っても情報共有はして頂けます。

学科・年度で異なる

他にもやっかいなケースとして、「学科によって異なる」・「年度によって異なる」という例もあります。

まず「学科によって異なる」ですが、こちらはある学科は2年で交代し、別の学科では1年で交代する。といった具合です。

全体を把握していればいいのですが、全体のスケジュール管理の中で大学訪問やアプローチを行っていると、意外にやっかいなケースです。

一方「年度によって異なる」ケースですが、例えば例年は2年交代をしているところ、3回更新をしているので、一人だけ6年間就職幹事をしている先生がいる。いつもは2年交代のところ、今年は先生の都合で1年で交代。といった具合です。

後者の場合、継続的に大学訪問を行っていれば情報も早く、メリットになる可能性もあります。

ちなみに、特定の学科だけ「1月の新年に交代」などと言った、交代時期が異なるケースも存在します。

キャリアセンターとの連動性

各学部や学科の就職幹事が、キャリアセンターとどのくらい連動して動いているか?

様々なケースを見てきましたが、結論から言えば「それぞれが独自で動いている」という印象の方が強いです。

たしかに、しっかりと連携をとって学生の就職支援を行っている大学もありますが、割合からすると学科とキャリアセンターの情報共有が取れている大学(キャリアセンター)の方が少ないと思います。

実際、キャリアセンターの職員の方に「○○学科は就職幹事が交代になりますか?いつ交代のタイミングになりますか?」と質問したとしても、案外知らないケースが多いです。

ということで、「大学内の就職幹事(就職担当)が交代になる時期」についてご紹介してきましたが、正直はっきりとした結論はありません。

大学訪問をする中で情報を集めつつ、HPに掲載されている情報の更新時期をチェックしながら探っていくしかないのです。

今回は交代の時期についての話でしたが、採用活動や就職活動が通年化している昨今では、むしろ自社の採用状況に合わせて訪問した方が、とっかかりとしては良いのかもしれません。