大学訪問で好まれる時間帯はある?
これまで大学訪問の行き先やアポの取り方、連絡先などをご紹介してきましたが、いざ大学訪問を行う際に改めて思う疑問のひとつがこちらではないでしょうか?
「何時ごろにアポを取ればいいのだろうか?」
「訪問に好まれる時間帯はあるのだろうか?」
アポイントの電話を入れた際に、直接聞けばいいのでは?と答えた方、たしかにその通りです(笑)。直接質問すれば、皆さん都合の良い時間帯を教えてくれるはずです。
とはいえ、大学訪問をする際、キャリアセンターや研究室に対してのアポイントを申し込む時間帯の配慮は必要になってきます。
大学訪問する際の時間帯は一体何時頃が良いのでしょうか?
基本的には10時から17時
結論、大学にアポを取るからと言って特別な時間帯は存在しません。
ビジネスでアポイントを取る時間帯は、10時~17時くらい(お昼時を除く)が一般的だと思いますが、大学訪問でのアポイントも同じ時間帯で問題ないです。
ただし、大学内での”時間の流れ方”は一般的な社会と若干感覚が異なってきます(上手く説明できないのですが、何度か大学に足を運ぶうちにご理解頂ける感覚です)。
この後詳細をご説明したいと思います。
キャリアセンターはお役所的
まずキャリアセンターですが、こちらは10時から17時位までの間であれば、細かい部分はあまり考えずにアポイントをお願いして問題ないと思います。
別の記事でも書きましたが、キャリアセンターは”外部への窓口”になる役割を担っているので断る理由がないのです。
企業間でアポイントを取るように、1時間や30単位の区切りでアポイントを申し込めば問題ありません。
訪問先の担当者を指名する場合はさておき、基本的に(そうでない大学も存在しますが)キャリアセンターには、複数名の担当者が在籍しているので、誰かしらが対応してくれます。
大学によってはお昼時も交代制にしているので、12時代のアポイントに対応してくれるキャリアセンターもあります。
ただ一つだけ頭に入れておきたいのですが、キャリアセンターはあくまで”大学内の機関になるので、一般企業に比べて時間の流れが緩やかだと言うことです。
あくまでニュアンスになるのですが、例えば9時直後のアポを避ける理由でご説明すると、企業が一日のスタートということで、朝礼や一日の調整をするための(午後に向けて手を打つ)時間でドタバタするのに対して、大学の場合は、一日が始まる助走時間のような印象受けます(そんなことないと言われるかもしれませんが、実際に経験されるとこの感覚はわかると思います)。
また、お昼はお昼時にしっかりと取りますし、勤務時間内での仕事のため夕方以降のアポイントは基本的に対応しておらず、これまでアポイント時間を委ねた中では日中の時間が最も多かったです。
研究室は学生時間
次に研究室へのアポ、いわゆる教授に時間を頂く際の時間帯についてですが、こちらもキャリアセンター同様に10時~17時くらいの一般的な時間帯で問題ないと思います。
ただし、研究室の先生の場合は授業を持っているケースがほとんどになりますので、授業時間の合間を縫って訪問を受けたり、自身の用事を行っていらっしゃいます。そのため、大学によっては(一般的に)区切りの良い時間帯ではなく、「10:40以降」などと言った時間の空き方(アポイント時間)も存在します。
他にも「3限4限は授業がないのでその間」というような表現をされることもありますので、その際は授業時間を確認して時間調整をしましょう。
先生はキャリアセンターに比べて、個人事業主感が非常に強く、むしろ時間帯に融通が利くケースもあります(出勤や退勤時間もバラバラ)ので、お昼時はもちろんですが、遅い時間帯や早い時間帯で対応して頂けるケースもあります(メールの返信がAM3時とか)。
もしも学内で他にアポイントを取得しており、もう少し時間出来れば効率的なのにという場合は、思い切って時間調整をお願いしてみましょう。
大学訪問一日何件アポを取ればいいのか?
ここまで読むと、何だか研究室(先生)へのアポの方が、キャリアセンターよりも簡単に思えてきますが、そんなことはありません。
最後に、以前大学訪問のアポイント時間に関して話していた際に頂いた質問をご紹介します。
「大学訪問をするにあたって、1日何件アポイントを取ればいいでしょうか?」
このような質問を頂きました。
正直「分かりません」が回答になってしまうのですが、私の大学訪問を例でご説明しますと、全てが新規訪問の箇所だった場合は、1日4件に留めることが一番多いです(飛び込みは含まず、あくまアポイントをもらった場合)。
「4件」と聞くと、もう少し回れそうな印象を持たれる方も多いと思います。
たしかに「アポイントを取る」ことを最大の目的にするのであれば、もう少し取ることが出来ると思いますが、これまでの経験上、余裕を持ってこの数に落ち着きました。
キャンパスの広さは行かないと分からない
アポイントを抑えている理由の一つとして、まず「キャンパスの広さ」というのがあります。
キャンパスの広い大学は多く(特に地方大学)、大学によってはバスで移動するようなところもあります。
HPのキャンパスマップをチェックしてアポイントは取るものの、実際に足を踏み入れたら。。。というようなことも稀に存在します。
移動時間や校舎の距離も(高低も)チェックしましょう。
アポイントを忘れられるケース
企業へのアポイントではあまりないと思いますが、大学訪問で度々起こるのが「アポイント忘れ」です。
キャリアセンターで発生することはほぼないですが(過去数回)、大学訪問を長くやっている方であれば、研究室へのアポイントでは経験したことがあるはずです。
「完全忘れ」であればむしろ時間が空くのですが、厄介なのが部屋に行ったら誰もいなかった→しばらくして戻ったら部屋におり面談開始→やたら話が長い。。。そんなケースです。
このケースがアポイントの序盤で発生すると、1日のスケジュールがかなり狂ってしまいます。
ギリギリに詰めたアポは、色々とアクシデントが起きますので、十分注意して下さい。営業経験者であれば、アポイントを効率よく詰めていくことは得意だと思いますが、「ビジネスでは起こらない想定外の出来事」が発生する可能性もありますので・・・。
自分のペースに合った件数で
ということで、「大学訪問のアポイントにおける「時間」や「件数」についてお送りしてきましたが、結局は「自分の可能なペース」で回って頂くのが一番ということになります。
今回は初めて行く大学や、始めて訪問する学部や学科、研究室の先生を想定した内容でしたが、複数回訪問を重ねていくうちに、馴染みの先生や職員の方が複数できるはずです。そういった状態にれば、今度はこちらの都合を伝えるなどして効率良く回ることも出来ますので、少しの辛抱です。
効率的で素敵な大学訪問ライフを(笑)!!