10月の大学訪問はどうするか?
最近の日本は温暖化が進んでいる影響なのか?まだまだ蒸し暑い地域もあるようですが、全国的にはだいぶ涼しくなってきました。いよいよ10月です。
大学訪問の調子は如何ですか?
これまで就活スケジュールの変更というのは何度かありましたが、採用する立場としては、マイナビやリクナビの本サイトがオープン(一応採用情報の公開が回解禁される)する「3月」や、多くの学生が内々定を手にする「5月」、インターンシップサイトのオープン・大手の選考結果が出る「6月」、この辺りの時期が就活のターニングポイントに当たることは今も昔も変わりがありません。
しかし、大学訪問(大学へ採用情報を配信する)を行うタイミングというのは、この採用スケジュールとは若干異なってきます。
回りくどい書き出しになりましたが、今回は10月の大学訪問はどう行うか?そもそも適した時期なのか?というような内容を紹介したいと思います。
大学訪問において10月は重要な時期
キャリアセンターの就職支援内容が変わる時期
結論から申し上げると、10月というのは大学訪問を行ううえで、非常に重要な時期(適している時期と言った方が良いかもしれません)になります。意外と知られていないのですが、大学訪問において「10月」というのは、一つのポイントになるタイミングなのです。
何故なのか??というと、「キャリアセンターの就職支援内容が変わる時期」になるからです。
6月以降のインターンシップが当たり前になった現在では、3年生の夏から動くことはもはや常識になっており、「早期から動いている学生」というのは新年度になったタイミングから動いています。
そんな学生達に対して、キャリアセンターの春先~夏頃までの就職支援内容は「インターンシップ選考」へのエントリーシートの書き方や、企業研究などの相談がメインであり、あくまでも「就業体験であるインターンシップへのサポート」がメインになります。
キャリアセンターとしては、まだ今年度の4年生(卒業年度)の就職支援が急務であり、「就職支援」のためのキャリアセンター主催イベント(例えば学内合説)なども、基本的には4年生に対しての物になり、3年生(翌年度卒業生)に関しては、まだ「早期」という扱いの印象強いです。
そんな学内での空気が多少変わるのが、殆んどの大学でも後期の授業や履修が始める(終わる)10月です。
この時期になると、キャリアセンターでも「選考を意識した冬のインターンシップ」に向けて、本格的に「就職支援・就職に向けたセミナー」が始まる大学が多いです。
その為、翌年度の卒業生に対して、就職を意識させるイベントを開催することも出来るようになる大学も多く、学生達の動向をヒヤリングしたり、まだ就活慣れしていない学生に対して企業を刷り込む、など早期に仕掛けるには良いタイミングになります。
院試や公務員試験からの進路変更
もう一つはタイトルの通り、「進路変更」を余儀なくされた学生達が出現してくるタイミングだからです。
採用活動の後半になると、「内定レベルの学生出現度が落ちて来る」というお悩みをお持ちの採用担当者も多いと思いますが、この時期は内定レベルに至る一定数の学生が新たに出てくる時期にあたります。
理由はタイトルにも記載しているように、大学院への進学を考えていたものの失敗してしまった学生や、公務員試験を受けていたが、こちらも失敗してしまった学生が毎年一定数いるからです。
後者に関しては、翌年度の公務員試験に挑戦するケースも多いですが、前者のケースに関しては、留年してまで翌年の進学を考えることは少なく、就職活動に切り替えることが多いです。
こういった学生で注意したいのが、「アカデミック志向」や「公務員志向」が強い可能性がある。ということです。
内定承諾を出したにも関わらず、追加募集の試験を受けていたりするなど、合格したら悪びれずにそちらに行ってしまうこともありますので、面接時には十分注意が必要です。
こうした「進路変更組」の中には、就活を全くしてこなかった学生もおり、キャリアセンターやゼミや研究室の先生に相談してくることもあります。
しかし10月にもなると、採用を終了している企業も多いため、このタイミングでの訪問は意外とヒットすることもあります。
就職幹事が変わる時期
もうひとつ10月に大学訪問をするメリットとして、就職幹事が変更するということがあります。
これまで全く接点を持つことが出来なかった学部や学科、研究室と新たに繋がりを持てるかもしれないチャンスが巡ってくるのがこの時期になります(その逆になる可能性もあるのですが)。
就職幹事に関しては、ここで改めて説明はしませんので、下記記事を読んで下さい。
気候も良いし外出でも
これまでご紹介した理由はもちろんありますが、日によっては多少汗ばむ日はあるものの、10月になると過ごしやすい日も多くなるので、夏場に比べると外出するにも気持ちの良い気候になります。
面接や説明会、次年度の採用活動の準備に忙しい採用担当者も多いと思いますので、気分転換に大学訪問でもいかがですか?
またキャリアセンターは、学生達から就職状況のアンケートを取るなどして、大学全体の就職状況を集計しています。集計結果が出始めるのは10月位の大学が多いので、そちらのチェックもしてみましょう。