求人送付は時代遅れ?
新卒採用における大学へのアプローチと言えば、多くの方は「求人票の送付」をイメージされることでしょう。
採用年度の求人票を作成し、送付状や企業案内や採用パンフレットを同封して大学宛に求人票を送付する。
大学へのアプローチとしては初歩的なことであり、第一歩と言っても過言ではありません。
そんな大学への「求人票の送付」ですが、現在も行っている企業はあるのでしょうか??
以前もご紹介したように、最近は大学内における求人票の取り扱いを求人受付システム(キャリタスUCや求人受付NAVI)に集約しているケースが非常に増えてきており、いわゆる「紙の求人票」を取り扱ったり、張り出している大学を見た記憶が殆んどありません。
大学に求人票の件で連絡したり、求人票の送付について尋ねた際に、キャリアセンターの職員の方から「キャリタスに登録して下さい」というようなことを言われた採用担当者も多いはずです。
また、キャリアセンターを訪問すると、「求人はこちらに登録して下さい」とキャリタスや求人受付NAVIのポスターが掲示されていたり、大学のキャリアセンターのHPを見ると、同様のメッセージや書かれていることも多いです。
採用年度が切り替わる際、新卒用の求人票を作成して、印刷できる状態にしておくことは大切ですが、もはや「紙の求人票」の存在や、「求人票の送付」という言葉は新卒採用の世界からは姿を消しつつあるということです。
数年前からキャリアセンターでは、熱心に求人受付システムを進める声が多くなりました。
その結果として、ここ数年で求人票の在り方は、普及した求人受付システムと共にかなり変わったのではないでしょうか?
山積みの封筒はなにか?
紙の求人票送付が無くなった(減った)と言うけれど、、、
「求人票らしき企業の封筒が山積みにされていた」
「キャリアセンターの前(掲示板)に紙の求人票が掲示されていた」
大学訪問でキャリアセンターや研究室に行ったことがある担当者の中には、恐らくそんな疑問を持つ方もいることでしょう。
たしかに求人票が電子化されていれば、そのような光景を大学内で見かけることはないはずです。
折角キャリタスCや求人受付NAVIが普及いているに関わらずなぜ?そんな疑問はあるはずです。
では、それらの背景をご説明します。
まず、「山積みにされた求人票問題」ですが、恐らくこの光景は研究室で多く見られるのではないでしょうか?
キャリアセンターではなく、研究室やゼミなどの教授に対してのアプローチに関しては(特に理系)、キャリアセンター経由ではなく直接訪問して企業紹介します。
前段で紹介した求人受付システムはキャリアセンターが学生に対して求人情報を直接共有するので、研究室は対象になっておらず、研究室へのアプローチをするためには訪問して直接説明することがまだまだ多いのが現実です。
もちろん教授の元には求人情報をメールで送ってくる企業も多いのですが、他にも沢山の情報がメールで届くため、開かれることもなく埋もれてしまうことも多々あり、実際に訪問した方がしっかりと話を聞いてもらえ、認識して頂けるのです。
また、ほとんどの研究室では、キャリアセンターと情報共有していないこと(積極的に求人情報を取りに行かない)を、多くの担当者も知っているので直接求人票を送っていることも多いのです。
したがって、教授の机に積まれているのは、企業担当者から郵送されて来た求人票と、持ち込まれた企業案内の数々なのです。
掲示板の求人票は持参しているのか?
そして「キャリアセンターの前(掲示板)に掲示されている求人票」ですが、こちらは企業が持参したものだけではなく、キャリアセンターの方で印刷して掲示した可能性が高いです。
最近では求人票や情報を「掲示する」ことを止めている大学も多いのですが、中には「キャリアセンターに入ることを避ける学生」向けに採用情報の掲示を続けている大学もあります。
そんな大学の場合は、採用担当者が持参した求人票や郵送されて来た求人票を掲示してくれたり、メール添付されたデータを印刷して掲示してくれる大学もあります。
大学訪問でキャリアセンターに行った際、掲示された求人票や、学生への配布用に企業案内などが置かれた棚が存在していたら、ぜひ企業案内やノベルティーも持参しましょう。
学生への配布や設置をお願いすれば、恐らく置いて頂けるはずです。
またそう行ったキャリアセンターの場合、インターンシップ情報も同様に扱ってくれることが多いです。
特にインターンシップ情報は、求人受付システムで公開できないこともあるので、大学によってはキャリアセンターが掲示してくれたり、データを学生に配信してくれることもあります。
賑やかなキャリアセンターには、積極的にアプローチしても良いのではないでしょうか?
求人票受付システムへの登録方法
最後に、この求人受付システムへの登録方法ですが、、、下記URLより登録することができます。
(キャリタスUC)
https://entry.uc.career-tasu.jp/corp_entry/
(求人受付NAVI)
https://www.kyujin-navi.com/uketsuke/
ただし、大学によって参画状況は異なります。
どちらかにしか加入していないケース、両方とも加入しているケース、どちらにも加入していないケースなど様々です。
大学のホームページ、特にキャリアセンターのページが独自にある大学の場合は、そちらを調べるとどちらへの登録を推奨しているかわかるはずです。※URLはそちらにも掲載されています。
求人票を作成し、送付する準備が整ったとしても、一度待って対象大学のホームページを確認して見てください。そこで求人票受付システムへの登録を推奨しているようであれば、ぜひ登録し、そこからどう展開するのかを考えて見てください。