大学訪問

大学訪問どこへ行く?-大学訪問の行き先-

大学訪問どこへ行く?

キャリアセンター

大学訪問の第一歩目は「キャリアセンター」への訪問から始まります。
「キャリアセンター」という呼び方は2000年代に入ってから一般的になってきたような気がするので、
採用担当者の中には「就職課」と言われたほうがピンとくる方もいるかもしれません。

キャリアセンターの目的を一言でいうと「学生の就職活動を支援する部署」になり、
試験課・入試課が入口のサポートだとすると、キャリアセンターは大学における出口のサポート部署です。
具体的に行っていることは以下の業務。

1.履歴書やエントリーシートの添削
2.就職先や進路先の相談
3.企業や就職情報の収集
4.イベントやセミナーの実施(合同説明会や就職ガイダンス、就職関連のイベントなど)
5.学生情報のとりまとめ

1と2に関しては、大学によって外部のキャリアカウンセラーが実施しているところもありますが、
総じて3~5に関してはどこの大学もキャリアセンターが主導で行っています。

以上を踏まえた上で、キャリアセンターを訪問するメリットや、取っ掛かりとしてキャリアセンターを訪れるメリットは。。。

就職状況の把握
キャリアセンターでは学生への進路アンケートをとっているので、内定率や就職先の業界や企業名、年度比較などの数字が集約されています。学科毎の傾向や強みや弱み、どんな競合に学生が流れているのか?など大学全体を俯瞰するためにまずはキャリアセンターを訪問することはオススメです。

イベントへの参画依頼
ほとんどの大学において毎年実施される「学内合同企業説明会」。
このイベントを取り仕切っているのはキャリアセンターです(一部異なる大学もありますが)。HPから参加申し込みを受け付けている大学も多いですが、大学側からの要請だったり、直接受け付けたりなどしている大学もあります。また担当者が枠を持っている大学や、直接知っているケースの方が当選しやすいこと、就職状況によっては急遽合説を開催する可能性もあったりするので、キャリアセンターを訪問して「イベントへの参加希望」を伝えておくことは大切です。

就職情報の取り扱いを把握
最近は「キャリタスUC」や「求人受付NAVI」などを使用している大学も多いですが、こちらからお送りしている求人情報をどういった形式で公開しているのか?ということもヒヤリングして把握しておいた方が良いです。
システムや郵送で求人票を送付していたとしても、持参した求人情報を大学内の掲示板で掲示してくれたり、「採用継続企業」と職員内で共有され、まだ未内定の学生に紹介されるケースもあります。
(カウンセラーが別で存在する場合は、カウンセラーに共有するようです)

企業認知(ブランディング)の向上
企業の訪問履歴を共有しているキャリアセンターも多いので、数回訪れることで企業認知が進んでいきます。
キャリアセンター職員の方は大学の世界しか知らなかったり、社会人経験が少ない(殆どない)方も多いので、知っている企業名や業界というのが学生レベルという方も多く、「知らない会社<知っている会社」という法則が根強く残っています。大学訪問を通して企業認知を進めることがプラスに作用することは多いはずです。

https://e-saiyo.com/373
https://e-saiyo.com/411

学科や学部の就職担当

理系の学部や学科に多いのが、就職担当(幹事)というポジションです。
分野限定で採用を行なっている企業の場合、キャリアセンター訪問時にこちらへの訪問を薦められることもあります。簡単に言うと、各学部や学科におけるキャリアセンターといった位置づけになります。

各学科や学部内の教授が交代で務めていることが多く、各大学間で似ているキャリアセンターの業務に比べて、学科毎に比べても業務が若干異なるケースもあります(担当者次第ということもありますが)。

就職担当の大まかな業務としては以下の通りです。

1.推薦の取り仕切り
2.就職イベントの取り仕切り
3.就職相談
4.学生データの集計

この中で多くの担当者(学科)が行っているのが、推薦の仕切りかと思います。
そもそも就職担当というのが理系独特のポジションだからなのかもしれませんが、まだまだ推薦という制度が色濃く残っており、推薦を使う場合は就職担当が面談を行ってから推薦書を書くというケースが多いようです。

その他の業務はそれぞれ異なっており、キャリアセンターよりも正確にデータを取りながら就職相談を行う担当者もいれば、キャリアセンターとは別で就職ガイダンスを行う学科もあります。
一方で推薦の対応以外は全くなにもしていない学科もありますが、担当者に依存しているポジションのため、担当者が交代した翌年は突然熱心に行われるようになるケースも稀にあります(逆もしかり)。

就職担当を訪問するメリットとしては。

詳細な学科状況の把握
キャリアセンターは大学全体の就職状況は把握しているものの、各学科や学部ごとの状況はざっくりとしか把握出来ていないこともあります。また、職員が一定期間で交代するキャリアセンターに比べて、学部や学科内においての数字では測れない感覚値や、実際の学生の動きなども聞くことが出来ます。

学生紹介
キャリアセンターに比べて日ごろから学生と直接接しているため、就活状況を把握していたり、(先生の人望や関係性次第では)困った学生がキャリアセンターよりも先に相談するケースもあるので、採用情報がキャリアセンターよりも直接届くケースがあり、紹介があった場合は(辞退されたとしても)、次年度以降の関係性に繋がります。

学部ごとの就職イベント
キャリアセンターが行う就職ガイダンスとは別で、就職ガイダンスを実施している学科もあります。
また学内合同説明会はキャリアセンターが実施することが多いですが、中には学部が別で実施している大学もあります。そういった情報はキャリアセンターが把握していないケースも多いので、参加の有無に関わらず学科別の訪問でしか手に入りません。

https://e-saiyo.com/2191
https://e-saiyo.com/2229

OBの研究室・ゼミ訪問

前述の就職担当よりもこちらの方が馴染みがあるのではないでしょうか?
こちらはすでに行っているかもしれませんが、社員の出身研究室やゼミへの訪問です。
メリットとしては就職担当への訪問で記載した部分と同じになりますが、元々関係性のある先生(研究室やゼミ)になるので、新規で訪問するよりも精度が上がるといった利点があります(新規営業と既存や紹介営業の違い)。

特に理系の場合、その先生が就職担当の持ち回りの年にあたった場合はチャンスです。上手く立ち回ることで、狙った学科に入り込む情報や要素を聞き出すことが出来、翌年以降チャンスが広がります。

https://e-saiyo.com/357

学園祭実行委員や部活

OBという点では研究室やゼミと似ているかもしれませんが、こちらは部活の後輩へのリクルーティングです。文系採用のイメージが強いです。体育会の場合縦の繋がりが強いので、その繋がりを使うことで年度をまたいでの芋づる採用に発展していくこともあります(体育会専門での紹介があることから見ても、マーケットとして確立しているのです)。

学園祭実行委員ですが、こちらは企業認知ということで接点を持つ企業もあります。
パンフレットへの広告掲載など、学園祭には企業がスポンサーとして関わることで出来る場所が多くあるので、そこで接点を作るために、学園祭実行委員とつながりを持つ企業存在します。

にほんブログ村 就職バイトブログ 大学新卒の就職・就職活動へ