採用の裏側

学歴フィルターってあるの?-就活は学力で差別される-

学歴フィルターは存在するか?

採用の合否に大学名は関わってるのか?Fラン大学は採用されないのか?

学歴フィルターの存在は就活において昔から噂されています。

数年前に就職サイトにおいて、説明会を検索した際に自分のアカウントでは満席だったのに、他大(上位校)に通う友達のアカウントでは予約できた事件もありました。

就活生の中で毎年まことしやかに噂される、この学歴フィルターですが、

結論「存在します」

そもそもこの件に関しては質問以前に、就活生の皆さんも心のどこかで存在は認めているはずです。(受験においては偏差値ではっきりと現実を突きつけられていますし)

今回は学歴フィルターの存在というよりも、なぜ学歴フィルターは存在するのか?その辺りについて説明していきたいと思います。

学歴=わかりやすい努力の証明

まず一つ目の理由、それは学歴はそのまま努力の証明になるからです。

これに関してはもうそのままの理由です。

就活で聞かれる学生時代のエピソードトーク。みんな一生懸命に学生時代に頑張ったことを話してくれます。
いわゆるガクチカ。バイト先、ボランティア、部活、サークル。似たようなシチュエーションばかりと言われる反面、難易度や凄さみたいな所は実際のところ本人以外わかりません。

部活一つ取っても、競技人口・エリア・部員規模・役割。バイト先一つとても、業種・仕事内容・店舗規模・役割・人数。同じような内容や実績であっても話し方、伝え方、表現方法で聞き手側の印象は変わります。(この伝え方が重要ではありますが)

しかし学歴(受験)に関してだけは、ほとんどの採用担当が実感値として持っているので、統一されたジャッジラインを持っています。そのため、自身に置き換えたり、把握することが出来るのです。

1.難易度の高い大学への入学を目標設定
2.今のままでは難しいので目標達成の計画を立てる
3.修正しながら努力を継続
4.結果として合格した

これらのPDCAを回した結果が現在の学歴なわけです。努力の結果としてわかりやすい。学歴フィルターをかける理由の一つです。

時間の使い方と計画性

続いての理由としては、時間の使い方と計画性の能力を測りやすいからです。

人間に平等に与えられているのが時間です。全ての人間が一日24時間で動いています。

高学歴、勉強のできる学生は幼い頃から、勉強する時間をタイムマネジメントして作り出したり、計画を立て、効率よく学習する方法を知らず知らずに取っている可能性が高いです。採用担当は学生の結果よりもむしろ「習慣」を見ています。学歴こそが、上手く時間を使える・計画を立てて行動してきた証明なのです。

採用担当は素人

続いての理由は、本人云々というよりも、採用担当側の話になります。

「採用担当は採用のプロ」「一目で相手を見分けられる」

時々こんな言葉を耳にします(中には口にしている人もいますが)。たしかに一部存在するのかもしれませんが、
ほとんどの場合こんなことありえません。

もしもそうであれば、新卒の3割が3年で辞めません。入社後の意外な退職や活躍も生まれていないはずです。私自身も「多分こんな傾向の学生だろう」と、正直「見立てている」程度です。

短期間でジャッジする中途採用に比べ、ある程度の接触期間を取ることができる新卒採用でさえ、人を見るのは本当に難しいです。

採用担当は思っているほど優秀ではありません。まさかの辞退や、入社後の退社、不協和音など恐れていることが山のようにあります。

積極性、協調性、スピード感、繊細さ、コミュニケーション能力、ホスピタリティー、リーダーシップ・・・・
資格職でない限りジャッジするのは目に見えない力。そんな中、目に見えているものは学歴くらいなのです。
中途で年齢や性別で足切りするのも、それくらいしか目に見える部分がないのです。

誰が評価をしたとしても、「学歴」に関してはバイアスがかかる可能性がないので、学歴フィルターを用いるのです。

派閥のある企業

これは足切りではなくどちらかと言うと枠の話になってきます。

正式には推薦制度というものがありますが、特定の大学の出身者が多いので通りやすい大学や、採用担当がたまたま同じ大学出身なんていうケースもあります(大手なんかだと今もなお上位大学での学閥が残っているようです)。

そういえば私も就活の時偶然にも一次面接の担当が同じ大学の方で、フィードバックと二次面接の質問について教えてくれました。

就活に学歴フィルターは存在するのか?

結論

「学歴フィルターはあります。」

「学歴フィルターをかけている企業の方が多い」

というのが正しい言い方かもしれません。

実際には学歴を見ていない企業も存在しますが、私がこれまで採用の現場で接した関係者の多くが学歴は気にしていました。

ずっと前に本田技研?だったかが学歴を見ずに採用をしたそうですが、結果として内定が出たのは上位校の学生ばかりだったというのを聞いたことがあります。やはり上位校出身者の方が俗にいう地頭がいいわけです。

求人票の裏スペックに、MARCH以上と記載する会社もいますし、採用関連のサービスでもMARCHや日東駒専、参加学生の●●%以上が国公立など、所属大学を強調してのサービスも多数存在します。就職活動において、もはやこの学歴フィルターは暗黙の了解ですね。

にほんブログ村 就職バイトブログ 大学新卒の就職・就職活動へ